キャリアの構築とは

長期的・安定的なキャリアの構築とは必ずしも一つの会社で勤め続けることでも、あるいは次々と転職を繰り返すことでもありません。
まずは、キャリアを構築していく4つの基本的なパターンを理解する必要があります。自分自身の過去及び現在までの職歴を正しく見つめ、長期的・安定的なキャリアの構築の為に、将来においてはどのパターンで自分のキャリアを追求していきたいのかを熟考していくべきです。転職をするということは目的ではなく、最善のキャリアを構築していく為の選択肢の一つなのです。
同一社内で一つの専門的な職種を極めていくことによってキャリアを構築していくパターンです。特に新卒で入社して数年後からはほとんど異動することなく一つの職種で役職が上がっていくというイメージです。営業職、技術職、経理・財務等の専門職でよく見られるケースです。
2. 転職・プロフェッショナル追求型一つの職種を続けていくも、転職をすることによってキャリアを高めていく、あるいは安定度を増していくパターンです。前向きな転職としては最も多いケースかもしれません。経済環境が良い時にはさらに高い職務権限と好条件を求め転職し、不況時においては自らのキャリアを確保する為に転職するプロフェッショナルな人達です。
3. 同社内職種転換型同一社内で数年ごとに職種を転換していくことにより、組織の階段を上っていくパターンです。本人の意思での転換ということもありますが、どちらかというと会社主導で異動していくことが多く、ゼネラリスト的管理職を育成していく日本型人事制度の典型です。
4. 転職・職種転換型
今までの仕事においての閉塞を打破する為に、転職をして新たな職種に挑戦していこうとするパターンです。ポテンシャルの高い優秀な若手がこのような転換を望む傾向があります。ある意味では日系企業からハイリスク・ハイリターンの外資系企業に挑戦していくこともこのパータンに当てはまります。
上に述べた4つのパターンそのものか、あるいは組み合わせで個々のキャリアは構築されてきています。
自身の生活環境の変化も含め、自分はキャリアのどのステージにいるのか?現在のジョブ・マーケットの環境はどうなのか?自分の専門性は外の世界でも通用するのか?
まずは過去から現在までのパターンを把握し、今後自分にとってどのパターンに進むのが長期的・安定的なキャリアの構築に繋がるのかを、経験豊かで思慮深いコンサルタントのアドバイスと共に考えてみるべきです。そして、そのお手伝いをすることもASコンサルティングの大切な使命と考えています。